虫歯予防の食事&砂糖の摂り方(おすすめ口コミ人気)

虫歯予防方法対策&グッズ

口コミ人気が高いおすすめの食べ物と食べ方

虫歯予防のためには、歯が溶けにくく唾液を多く出す環境を持つことが必要です。そしてそのためには、大きく4つの方法があります。

 
まず最初の2つは、下記のように家でできる簡単な方法です。

 
にぼし・エビ・海藻・緑茶などを食べる
1口で30回以上は食べた物をかむ

 
最初に、にぼし・エビ・海藻・緑茶についてですが、これらの食材はいずれもカルシウムフッ素が多く含まれています。また、食べ物からの栄養は胃や腸によって吸収されていきますが、食べ物を歯でよくかんで食べることによって、カルシウムやフッ素がダイレクトに歯に働きかけます。これによって、「ハイドロキシアパタイト」という歯の表面成分が「フルオロアパタイト」というさらに硬い成分に変わり、虫歯ができにくくなるのです。

 
また、唾液にもカルシウムやフッ素が多く含まれているので、1口で30回以上かんで食事をすることによって、「唾液が多く出る」、「歯が溶けにくくなる」、「虫歯になりにくくなる」という順番で、虫歯を予防する良好なサイクルを生み出すことができることになります。

 
一方、歯を溶けにくくして唾液を多く出す環境を持つための3つ目の方法は、フッ化物を活用することです。フッ化物には、唾液にふくまれるカルシウムと合わさって歯を強くする作用があります。
 

フッ化物の役割

1. 虫歯菌の働きを抑える
虫歯菌は酸を作る働きを邪魔する
抗菌作用

 
2. 歯を強くする
エナメル質の耐酸性を向上させる(ハイドロキシアパタイトからフルオロアパタイトへの変化)
歯に唾液中のカルシウムを取り込みやすくする(再石灰化)

 
フッ化物の詳細はコチラ

 
そして、最後の4つ目の方法は、キシリトールを使うことです。
 

キシリトールの役割

1. 虫歯菌の働きを抑える
キシリトールは虫歯菌により取り込まれますが、虫歯菌の栄養にはならず酸が生み出されることがありません。そして次第に虫歯菌はエネルギーを消耗し、その数を減少させていきます。結果として、歯ブラシだけでも虫歯菌を取り除くことが簡単になり、さらに虫歯を作らない菌が口の中で増えることにつながります。

 
2. 歯を強くする
ガムをかんだりキシリトールの甘さによって、唾液が多く出る。
歯に唾液中のカルシウムを取り込みやすくする(再石灰化)。

 
キシリトールの詳細はコチラ
 

砂糖の摂り方

砂糖の摂り方については、神奈川県横浜市に「横浜歯科臨床座談会」という歯科関係者向けの最古の勉強会グループがあり、ここで管理栄養士の鈴木和子さんが教えている「1日の砂糖摂取量」の考え方が非常に参考になります。その考え方とは「1日のおやつでとる砂糖はスティックシュガー3本分まで」ということです。これはあくまで、おやつの時間に摂る砂糖の量であって、朝・昼・晩3食の食事に入っている調味料の砂糖、糖分は含みません。

 
それでは、なぜスティックシュガー3本分という具体的な指標数字が出てきたのかというと、厚生労働省で定められている「1日の砂糖摂取量=50g」というところから来ています。

 
この基準は…
 
成人の糖尿病や肥満の予防に望ましい1日の砂糖量(食生活指針.厚生労働省,1991)
5~6歳児の歯の健康を守るための1日の砂糖量(乳幼児の食生活と虫歯との関係についての考え方.日本歯科医師会,1977)

 
…と同じ基準量で、朝・昼・晩の3食の食事で使う砂糖量が約25gなので、残りの25gが砂糖入りのお菓子だったり飲み物にあてられるのです。そしてその量が、スティックシュガー3本分(1本8g)となります。

 
なお、スティックシュガー3本分に相当するおやつは何があるかというと、カステラ50g(ひときれ)、スポーツドリンク340g(1本)、大福もち90g(1個)、アイスクリーム120g(1個)、ヨーグルト180gなどです。また、1個でスティックシュガー3本分をこえるものには、メロンパン130g(4本分)、炭酸飲料500g(7本分)などがあります。一方、成分表示に「砂糖」と記載されていない野菜ミックスジュース280gにも、スティックシュガー2本分の糖分が入っているので要注意です。
 

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